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南アルプス 北岳・間ノ岳・農鳥岳

南アルプス遠征 山の記録/広河原山荘前泊 213広河原登山口から 南アルプスを代表する白峰三山を縦走し、富士山や天空の絶景 を楽しむ
年月日(曜日) 平成23年7月31日(日)‥移動日 8月1日(月) 2日(火) 3日(水) 4(木)‥移動日
天気・気温 曇り・ガスのち小雨・ 晴れのちガス、曇り  北岳山頂12℃・広河原登山口16℃/約1520m  間ノ岳山頂11℃ 農鳥岳山頂16℃ 
山名 北岳(日本百名山) 間ノ岳(日本百名山) 農鳥岳(日本二百名山)
高さ  3193m       3189m        3026m
コース難易度 体力 ★★★☆   技術 ★★☆   危険 ★★☆
所要時間 行き 9時間40分:新鳥栖6:13⇒:27博多:30⇒9:51名古屋10:00⇒11:53塩尻12:08⇒13:11甲府14:00⇒15:56広河原
帰り 8時間50分:奈良田温泉13:30⇒14:59身延15:32⇒16:57静岡17:12⇒19:03新大阪:09⇒21:43博多:50⇒22:18鳥栖
山歩きルート @広河原5:40⇒(小休5×4)⇒8:40大樺沢二俣9:00⇒(小休5×2・昼食10:05〜:45)⇒12:25小太郎尾根:35⇒13:10北岳肩ノ小屋
A肩ノ小屋6:00⇒(小休5×2)⇒:55北岳7:45⇒(小休5×4)⇒9:25北岳山荘10:00⇒(小休5×2)⇒:55中白峰11:00⇒
 ⇒(昼食:30〜12:05)⇒:50間ノ岳13:00⇒:55農鳥小屋 
B農鳥小屋5:35⇒(小休5)⇒7:00西農鳥岳:05⇒(小休5×2)⇒8:10農鳥岳:45⇒9:35大門沢下降点10:05⇒(小休5×4)⇒
 ⇒13:45大門沢小屋
C大門沢小屋5:40⇒(小休5×3)⇒9:15林道出合⇒:40広河内橋:45⇒10:15奈良田温泉
実歩行時間 21時間30分(広河原⇒350 北岳肩ノ小屋⇒300 農鳥小屋⇒385 大門沢小屋⇒255 奈良田)
宿泊先 前泊:広河原山荘 二日目:北岳肩ノ小屋 三日目:農鳥岳 四日目:大門沢小屋
立寄り温泉 奈良田の里温泉 TEL:0556-48-2552  不定休 石鹸・シャンプ-あり  (下山口から 30分位)

◇広河原登山口へのアクセス
JR:新鳥栖⇒(つばめ)⇒博多⇒(のぞみ)⇒名古屋⇒(しなの)⇒塩尻⇒(あずさ)⇒甲府(バス)⇒広河原
広川原バス停から、徒歩5分

広河原山荘

奈良田の里温泉
◇白峰三山縦走でのスナップ!

甲斐駒ヶ岳‥肩ノ小屋から

北岳‥南側から

富士山‥農鳥小屋から

雲海に浮かぶ、鳳凰三山‥農鳥小屋から

西農鳥岳と農鳥岳‥農鳥小屋から

農鳥岳と富士山‥農鳥尾根から

お花畑に咲く、ミヤマキンポウゲやハクサンイチゲ

キタダケソウ

ハイマツ帯から顔を出した、雷鳥
◇広河原山荘(泊)⇒大樺沢二俣⇒小太郎尾根⇒北岳肩ノ小屋(泊)⇒北岳⇒間ノ岳⇒農鳥小屋(泊)
 昨日の雨も上がりガスがかかっているがまずまずの天気、広河原山荘横から山道に取り付く。大樺沢コースの左岸を登って行く、途中で右岸に迂回して戻り高度を上げ、後ろを振り返ると鳳凰三山が浮かんで見え、前方は雪渓が見えるが山頂はガスで見えない、バイオトイレが設置された二俣分岐に着き休憩する。右俣コースをとり草付を直登する、やがて右俣を離れダケカンバ帯を斜上し高度を稼いで行く。途中、昼食をとり再び登って行くと白根御池コースと合流しシナノキンバイなどが咲くお花畑を進むと小太郎尾根に出た。パラパラと雨が降り出し、なだらかな尾根道で先を急ぐ、途中の岩場を越して少し進むと北岳肩ノ小屋に到着した。雨もあがり外に出ると山小屋の東斜面はお花畑で、沢山の高山植物が咲いており散策する。

朝起きて外に出てみると大勢の人がご来光を待っているが、薄日が射す程度に。右側には富士山が見えている。小屋の横から北岳を目指す、急斜面に取り付き露岩帯を一歩一歩登って待望の北岳山頂へ到着。南北に細長い山頂からは、富士山・仙丈ヶ岳・鳳凰三山などが見えるが間ノ岳方面はガスに覆われている。登山者で賑わう山頂をあとに、南へ岩下り始める。岩稜の急坂を慎重に下ると池山吊尾根分岐へ、道標に従い北岳山荘へ花を見ながら下るとガスで見えないが直ぐ近くでヘリコブターが飛び拡声器で呼んでいる音がする。下ると尾根に鐘が設置されており北岳山荘に到着、霧雨が降り始めたので、山荘で休憩する。山荘の方から尋ね人の確認があり、遭難者の捜索があっている事を知る。休憩後、雨具を着けて間ノ岳へ向う、ハイマツ帯を進むと中白峰のピークへ到着するがガスで見えず霧雨も止み、昼食休憩する。休憩後、岩礫の稜線を登り返して間ノ岳に到着、ここもガスで見通しは良くない。休憩後、道標を確認し石畳に付けられたペンキ印を辿って農鳥小屋へと向かう。長いガレ場の急斜面をジグザグに下って農鳥小屋に到着、小屋のオーナーが迎えてくれる。今夜の天気は良くないが、明日の早朝は良くなると教えてくれる。

沢沿いに登る

途中、落石注意で右岸迂回ルートを通る

大樺沢二俣分岐から右俣コースへ、雪渓の横を登る

北岳肩ノ小屋‥北岳への尾根が見える

北岳へ、岩稜を登る‥後方は、甲斐駒ヶ岳
画面クリックで写真拡大
北岳山頂で‥標高二位

北岳から岩稜の急坂を下る

北岳山荘へ、立寄る

霧雨の中を進む

中白峰ピークで、昼食休憩

間ノ岳山頂で‥標高四位

ガレ場の長い急坂を下る

農鳥小屋で‥後は、間ノ岳

小屋から急坂に取り付く

西農鳥岳への尾根道を進む

西農鳥岳へ

農鳥岳へ、向かう

農鳥岳山頂で‥縦走最後の3000mピーク

大門沢降下点へ

大門沢の急坂を下る

大門沢小屋で

丸太橋を渡る‥滑りそうでこわい

小沢を渡渉する

吊橋を渡る‥揺れるので一人づつ渡る
農鳥小屋(泊)⇒西農鳥岳⇒農鳥岳⇒大門沢下降点⇒大門沢小屋(泊)⇒広河内橋⇒奈良田の里温泉
 朝食に合わせて、オーナーから連絡があり外に出てみると、見事な富士山の姿が浮かんでいる。ご来光は雲に隠れて難しいが、間ノ岳や朝日が当たる西農鳥岳・農鳥岳の姿も素晴らしい。朝食後、荒々しい岩場が見える農鳥岳へ向かう、小屋の取り付きからの急登にゆっくりと登って行く。岩稜を右に巻いて進み、稜線に出て一息入れると10mほど前に雷鳥の親子が現れ写真を撮るが逃げる様子はない。稜線の先に農鳥岳のピークと富士山が重なって見える、素晴らしい景色である。少し先に進むとコブの様な西農鳥岳山頂へ、山頂下を通るトラバース道もある。ここから縦走最後のピーク農鳥岳を目指し、岩稜を下り登って農鳥岳山頂へ到着。山頂は平坦でいま通った西農鳥岳までの稜線や間ノ岳まで見えるが北岳はガスで見えない。帰路は大門沢方面へ、暫く緩やかな稜線を下り進み大門沢下降点へ三角のヤグラと鐘が設置されている、ここで昼食休憩する。ガスが深くなり早めに降りる事にする、ハイマツ帯から樹林に入り急坂を下り降りるやがてガレ場となり沢の音が大きくなり沢の横に出た頃、雨が降り出した坂道は滑りやすく注意しながら下る。小沢の渡渉に、パイプ橋があり滑りそうで危ない、二箇所ほど渡渉し樹林を下ると大沢門小屋に到着、予定通りにここで泊まる。

最終日は、大門沢小屋から大門沢沿いに下る。やがて丸太橋を渡るが滑りそうでこわい、パイプ橋・丸太橋・小沢の渡渉など全部で5回ほど渡って下り、途中、尾根を越えて急坂も下って吊橋を三箇所渡って林道に出て進むと発電所が見え広河橋に出て、早川沿いに車道を30分ほど歩いて奈良田の里に到着、奈良田温泉で五日間の汗を流した。甲府から広河原登山口へ入ったが、奈良田から身延を経て帰路に着いた。
今回は、南アルプス白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走を行ったが、まずまずの天気に恵まれた。山歩き中はキタダケソウや可憐なお花畑を彩る花々・ハイマツ帯に遊ぶ雷鳥の姿に癒され、南アルプスの山々の大展望と縦走中に見続けた富士山のきれいな山容に大満足し、全工程約33km、標高差上り1500m、下り2000m、標高3000mの山歩きを楽しむ事ができた。

            (きただけ・あいのだけ・のうとりだけ)

友遊山歩き