古処山

山歩きの記録/山小屋2泊 民宿1泊 66 (淀川登山口から 九州最高峰に登り石楠花と巨大杉の森を白谷雲水峡まで 縦走する
   年月日(曜日) 平成17年5月23日(月) 24日(火) 25日(水) 26日(木)‥移動
天気・気温 曇り一時小雨時々晴れ  山頂4℃・淀川小屋10℃/1385m 
山名 黒味岳(九州百名山) 宮之浦岳(日本百名山・九州百名山・九州/鹿児島県最高峰)   
高さ 1831m           1936m
コース難易度 体力★★★  技術★★  危険★★
所要時間 行き 5時間40分:鳥栖6:51⇒9:06鹿児島中央⇒北埠頭:50⇒12:30安房港 (安房13:30⇒14:10淀川登山口)
帰り 5時間40分:(白谷雲水峡⇒宮之浦)安房港13:10⇒16:00鹿児島港⇒:56鹿児島中央⇒18:49鳥栖
山歩きルート @日目:淀川登山口14:25⇒15:05 A日目:淀川小屋6:05⇒7:35花之江河:45⇒8:00黒味分岐(:30黒味岳:40⇒9:00):10⇒:35投石平
9:45⇒11:00栗生岳12:20⇒:35宮之浦岳:45⇒13:20平石:35⇒14:25第2展望台:40⇒15:15新高塚:25⇒16:15高塚小屋
B日目:高塚小屋7:30⇒:35縄文杉:50⇒9:00ウイルソン株:20⇒:45大株歩道口:55⇒楠川分岐11:00⇒:50辻峠13:30⇒15:30白谷雲水峡
実歩行時間 13時間15分(淀川登山口⇒淀川小屋 40分)(淀川小屋⇒高塚小屋 440分)(高塚小屋⇒白谷雲水峡 335分)
駐車場 淀川登山口はトイレと小広場があり10台位駐車可。
立ち寄り湯 屋久島 宮之浦 民宿 まんてん  7,000円/1泊2食、TEL:0997-49-1180、  不定休、 白谷雲水峡から 40分位

◇淀川登山口へのアプローチ
安房から春巻交差点を右折し、安房公園線を上がる。途中、荒川分れを左へ。屋久杉ランドを過ぎ道脇の紀元杉を見て、淀川登山口に到着。

・タクシー 安房⇒淀川登山口 40分 6,160円(片道)
・JR 鳥栖⇔鹿児島中央 2時間15分 15,600円(往復)
・高速船トッピ− 鹿児島⇔安房 2時間40分 12,600円(往復)
・バス 白谷雲水峡⇒宮之浦 約35分 530円(片道)
・タクシー 鹿児島中央⇒港北埠頭 約10分 1,200円(片道)
参考:レンタカー5/26 6H借用 屋久島一周
・1000cc 3,900円、保険 840円、ガソリン代 5.5L 826円

淀川登山口

民宿 まんてん
ここで一句 悠久の 縄文杉に 夏来り
夏に入る 屋久島三岳 背比べ
山小屋を のぞく子鹿の 眼の丸し
船窓に せまる屋久島 夏めきぬ

小雨ふる 島の石楠花 歩を止めん
千尋の 滝にうつるや 流れ雲
時刻む 縄文杉は 仁王立ち 
         7000余年 小さな島に


JR九州新幹線 つばめ

高速船トッピ−
◇屋久島の動物 ◇咲き誇る ヤクシマ石楠花と岩峰の山 ◇滝巡り

画面をクリックで写真変化
ヤク猿 と ヤク鹿

ヤクシマ石楠花が咲き誇る

ヤクシマ石楠花と永田岳

画面にマウスで写真変化
大川の滝と千尋滝
◇屋久島の巨大杉

夫婦杉

紀元杉

縄文杉

ウイルソン株

大王杉

三代杉

くぐり杉

七本杉
◇淀川登山口⇒淀川小屋⇒花之江河⇒黒味岳⇒宮之浦岳
 木階段や木の根の露出した山道を上下し左右に進む。屋久杉・モミなど苔むす大木の中、サクラツツジの花が可憐に咲いている。約40分で多くの登山者が憩う小屋に到着、夕食後は満室の小屋に宿泊。
 二日目は早発ちで淀川橋を渡る。いきなり急登となり木の根の露出した山道を歩く。老杉が点在する尾根に出て進むと潅木の間に巨石を乗せた高盤岳が見え、下ると小花之江湿原で枯存木や杉老木が水に映る自然庭園である。次に屋久杉の森を越え花之江河に着くと、背後に黒味岳が聳え古存木や石楠花などが周りを囲む静かな高層湿原である。又、各歩道が合流する所であり道標を確認し木道から山道を登り黒味分岐へ。荷物を置き黒味岳山頂を目指す、ロープに頼り急登すると巨石が見え廻り込んで山頂に上がる。展望抜群で宮之浦岳・永田岳が圧巻で、眼下の花之江河の登山者も見える。強風で早々に戻り山腹を巻いて小さな渓流を上がると、投石湿原・投石平で花崗岩上の台地で周りは枯存木と岩の風景である。投石岳の中腹を進み道脇の遭難碑を過ぎ安房岳の斜面を越えると、翁岳山頂の巨石が見え鞍部を上下し栗生岳に着いた所で雨となり祠がある巨石の下で昼食休憩をする。強風に雨で気温4℃と寒く、雨具をつけ笹道を登って宮之浦岳山頂へ到着。九州最高峰の頂きに立ち万歳をして記念写真。小雨だが種子島・硫黄島・沖永良部島や、屋久島の山々も雄大な眺めである。

サクラツツジが咲く山道を進む

  淀川小屋

高盤岳山頂の トーフ岩

多くの登山者が憩う
(湿原と白骨樹)小花之江河で

花之江河で (背景は黒味岳)

黒味岳山頂で (背景は宮之浦岳)

栗生岳の巨石

宮之浦岳山頂で
◇宮之浦岳⇒平石平⇒第2展望台⇒新高塚小屋⇒高塚小屋
 永田岳を正面に見て北へ木道を下り焼野三差路を通って、笹帯の中を平石平へ。展望が良く山腹にはヤクシマ石楠花が七分咲きで周りの岩峰との風景は見事である。幾つかの稜線の岩丘を越えて進むが石楠花と巨石の広がる風景は見飽きる事はない。第2展望台では宮之浦岳・岩を乗せた翁岳や愛子岳など展望して小休止。更に稜線を下ると鞍部の新高塚小屋へ着いた。一息入れて少し登ると急な下りとなり稜線を進む大きなヒメシャラの木が目立つと鞍部に建つ高塚小屋に到着、ここで夕食し宿泊する。

平石岩屋

石楠花が咲く丘を越える

縦走路から永田岳

第2展望台より 
翁岳(左)と宮之浦岳(右)
◇高塚小屋⇒縄文杉⇒大株歩道入口⇒楠川分岐⇒辻峠⇒白谷雲水峡
 小鳥の声に目をさまし、朝霧の中を木の根が露出した山道に入る。直ぐに縄文杉展望台が現れ左上の縄文杉と対面する、ごつごつとコブが盛り上がり樹齢7200年の世界最古の杉である。展望台から階段を下り水場を過ぎて進むと夫婦杉を右に見る、木段を下ると大王杉が現れる。更に木道、木段を下って行くと苔むした広場があり、中央にウイルソン株の伐採木がある。株の中は神社が祀られ清水も湧いている。大杉谷の左岸を、翁杉を右に見て下ると大株歩道入口に出た。ここからは単調なトロッコ軌道敷が安房川沿いに続くが鹿・猿が突然に顔を出し、約一時間ほどで三代杉を見て楠川歩道の道標に出合う。山道に入り樹林の中を登って、辻ノ岩屋の大岩を過ぎた辻峠で昼食休憩する。
 峠から原生林を下る、左に白谷山荘を見てくぐり杉を潜り白谷川の渓流沿いに進みさつき吊橋を渡る。飛流橋から飛流おとしを見て白谷雲水峡の管理棟に到着。バスで宮之浦へ下り、民宿まんてん≠フ岩風呂で汗を流し屋久島の味に舌鼓をうって満足する。
 今回の屋久島の山歩きはサクラツツジ・ヤクシマ石楠花が咲き誇る時に、湿原・枯存木・巨石など見飽きない景色と巨大杉の森と雨の九州最高峰に登って、山小屋に2泊し約27kmの大縦走を満喫した。

朝霧の高塚小屋

トロッコ道を約1時間歩く

楠川歩道 辻の岩屋

白谷雲水峡 飛流橋

                                 (たはらやま)

友遊山歩き