古処山

北アルプス遠征 山歩きの記録/白馬アルパインH前泊、山小屋ニ泊70猿倉から大雪渓を登り 白馬岳〜不帰ノ嶮・唐松岳を縦走し 八方尾根を下る
    年月日(曜日) 平成17年8月2日(火)‥移動日 3日(水) 4日(木) 5日(金)
天気・気温 晴れのち時々曇り   山頂15℃〜20℃・登山口25℃〜/1230m 
山名 白馬岳(日本百名山)   鑓ヶ岳  唐松岳(日本三百名山)
高さ 2932m           2903m   2696m
コース難易度 体力 ★★★★☆   技術 ★★★★☆   危険 ★★★★
所要時間 行き 7時間50分:鳥栖5:50(有明)6:10博多:25(のぞみ)10:10名古屋11:00(しなの)13:00松本⇒15:37白馬
帰り 8時間40分:白馬14:41(しなの)18:43名古屋:45(のぞみ)19:40新大阪:59(ひかり)22:44博多23:00(有明):20鳥栖
山歩きルート @猿倉7:45⇒8:45白馬尻:55⇒9:10大雪渓:20⇒10:55雪渓の上11:35⇒12:40避難小屋:50⇒13:45村営白馬頂上宿舎
14:15⇒14:45白馬岳15:00⇒:30村営白馬頂上宿舎A5:35⇒6:25杓子岳下:40⇒7:40鑓ガ岳:55⇒8:40天狗山荘9:10⇒
⇒10:05天狗の大下り:40⇒11:20不帰キレット⇒:55一峰12:05⇒13:10ニ峰北:25⇒14:40唐松岳:50⇒15:00唐松荘
唐松荘B6:50⇒7:25丸山ケルン:40⇒8:40八方池9:15⇒10:05八方池山荘
実歩行時間 15時間30分(猿倉⇒白馬岳・山荘 350分)(村営山荘⇒唐松岳・山荘 435分)(唐松荘⇒八方池山荘 145分)
宿泊先 前泊:白馬アルパインホテル‥8,400円/二食、一日目:村営白馬岳頂上宿舎‥8,700円/二食、二日目:唐松荘‥8,700円/二食
立ち寄り湯 白馬ロイヤルホテル 525円、TEL:0261-72-4800、 不定休、露天風呂・石鹸・シャンプ-あり、リフト下山口から 10分位

◇白馬村 猿倉登山口へのアプローチ
ホテルからタクシー約20分で猿倉登山口へ。
・JR:鳥栖⇔博多⇔名古屋⇔松本⇔白馬 往復43,350円
・バス:白馬⇒八方(ホテル) 片道180円
・タクシー:ホテル⇒猿倉登山口 片道3,160円
・八方アルペンライン ゴンドラリフト 片道1,400円

一日目:村営白馬岳頂上宿舎

二日目:唐松岳頂上山荘

前泊:白馬アルパインホテル
ここで一句
白馬岳(しろうま)に 開拓碑あり 夏登山
雪渓を 踏む足跡の 乱れたり
白馬岳の 霧晴れたれば 花の園
雷鳴や 縦走先は 不帰の嶮
山小屋に お国言葉の 飛び交うて
高山の 花やまにありて 可憐なり
高峰は 我の手に在り 水鏡
白馬の ガスの切れ目に 浮かび来る 今日の宿の 白馬山荘
アイゼンに 願いを込めて 締め付ける 大雪渓に 踏み込む岳人
山小屋に 疲れし体と 安堵の顔 山への思い 語らう岳人
◇北アルプス後立山連峰

鑓ヶ岳から 旭岳・白馬岳・杓子岳
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唐松荘から
唐松岳・不帰の嶮
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八方池から 
白馬三山

丸山ケルンから 
白馬三山
◇猿倉⇒白馬尻⇒大雪渓⇒村営白馬岳頂上宿舎・白馬岳
猿倉荘の左から樹林の中を上って行くと直ぐに林道へ出た、やがて視界が開け目指す白馬岳が見える。林道終点から登山道に入り、小さな沢を越えて樹林帯を抜けると白馬尻小屋に着き小休止する。少し上がると大雪渓に出た、アイゼンをつけ登るが風が冷たくガスが出て視界が悪い。先行者の足跡と赤いベンガラのコース指示に頼り、クレパスや落石に注意して一歩づつ進む。やがて雪渓も終わりアイゼンを外し岩場に上り、大雪渓を登る大勢の登山者を見下ろして昼食休憩をする。避難小屋を過ぎるとお花畑に出て、文字どおり道の両側に高山植物のお花畑が広がっている。その種類が多く黄色や紫、橙色などカラフルなお花畑で左側は稜線まで広がって見事である。やがて村営小屋に到着し受付をする、稜線へ出て右へ白馬山荘の建物を抜けて白馬岳山頂に到着。山頂からの視界は悪く近くの旭岳が時折り見えるだけである。帰りに白馬岳山荘のケルンで百周年イベント中のオーナーと写真に収まり村営頂上宿舎に泊まる。

猿倉登山口で

白馬尻で

画面にマウスで変化

大雪渓

避難小屋前で小休止

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お花畑で

村営頂上宿舎へ

白馬岳山頂へ

白馬岳山頂で
◇村営白馬岳頂上宿舎⇒鑓ヶ岳⇒天狗山荘⇒不帰ノ嶮・唐松岳⇒唐松岳山荘
村営宿舎を早発ちして稜線へ、丸山まで来ると遠く立山連峰が浮かび、杓子岳・鑓ヶ岳が眼前に見える。途中、左側に大雪渓を見て鞍部を過ぎ杓子岳への登りを分け、先が長いのでトラバースする。好天気に陽射しが強く登りは暑い、道標から左へ上がると鑓ヶ岳山頂へ、振り返ると白馬岳が朝日に輝いている。ガレ場の斜面を下り鑓温泉分岐を過ぎ少し上って稜線から左へ雪渓を下ると天狗平(天狗山荘)へ。稜線の道沿いにはコマクサが可憐な花をつけている。右手に剣岳を見て稜線を進むと天狗の頭へ、更に進んで天狗の大下りに着き昼食とする。ガスの切れ間に見える不帰の嶮の岩峰が鋭く立っている。標高差300mの急な岩稜をジグザグに鎖など使って下って行き、不帰キレットへ。不帰一峰の岩場を越え、鞍部から見る絶壁は不帰の嶮の岩場である。二峰の岩場に取付き鎖を使い垂直に登ったり、岩を周り鉄の橋を渡って、反対側に周りガレ場の岩や鉄梯子を登ると北峰へ出た。水平な稜線を進み少し登ると南峰へ、再び稜線を進みはげたピークの三峰に出た。三峰から少し下り斜面を登り返してようやく唐松岳山頂へ到着。ガスで周囲は見えず、雷鳴が聞こえるので直ぐに下る。約10分で唐松山荘に到着、手続きをするがかなりの混雑である。とりあえずビールで乾杯。

丸山から 杓子岳へ

縦走路から 白馬岳

鑓ヶ岳山頂で

鑓ヶ岳のガレ場を下る

雪渓を下って 
天狗平(天狗山荘)へ

不帰の嶮へ

画面にマウスで変化
不帰の嶮を登る

唐松岳山頂で
◇唐松岳山荘⇒丸山ケルン⇒八方池⇒八方池山荘⇒リフト
早朝の山荘からの眺めは素晴らしく眼前に唐松岳と不帰の嶮がそそり立っている、遠くに立山連峰が朝日を浴びて浮かんでいる。今日も午前中の天気は良さそうである、7時前に山荘の横から八方尾根を下りはじめる。3時頃から登って来たと言う70才すぎの登山者とすれ違う。やがて左手に昨日歩いた山並みが見え始める、30分程下って丸山ケルンに到着、ここで白馬連峰を一望して小休止。八方池へ下って行くとダケカンバなどの樹林の中を進む、道沿いに沢山の花々が咲いている。樹林を抜けた先にある八方池に到着、背後の白馬連峰が池面に映りその周囲には多くの花々が咲いている。ここからは幾つかのケルンを過ぎ遊歩道を下る、沢山のハイカーや団体ツアーも訪れている。八方池山荘横のゴンドラリフト乗場に到着、リフトで下ってタクシーで白馬駅前へ温泉で汗を流した。今回の北アルプス遠征山歩きで、そそり立つ岩峰や標高差の大きい3000m級の山歩きを体験し、夏場に残る大雪渓や多くの高山植物が咲き誇る花三昧に感動し、天気にも恵まれた素晴らしい山歩きであった。

八方尾根を下る

丸山ケルンで

八方のお花畑を下る

八方池

                                    (たはらやま)

友遊山歩き